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Landscape Music Interview -2009/03/15 Sun-
Landscape Music
*クラブ・DJに関連する質問*
・T.I : 海外からゲストを呼ぶ際の手続、手順、交渉について可能であればお教えください。また、Bookingとの交渉はどのようなものでしょうか?
Landscape :
個人でブッキングを得ているDJいますが、多くの場合はエージェンシーを通して行います。エージェンシーとは世界のプロモーター(パーティーを開催する人物や団体)とギャランティや滞在時の待遇、移動などをDJに代わって管理する団体で、双方にとってより良い条件を引き出すのが主な仕事ですね。エージェンシー側とは収支やスケジュール、パーティー内容等の面で折り合いがつけば、そのDJをブッキングして日本へ招聘することが出来ます。
・T.I : クラブでイベントを開催してみたいと思っていても、初めてだと何もわかりませんよね。Clubで場所を借りる契約はどのようなものなのでしょう?
Landscape :
店によっては条件をウェブサイトに載せている場合もありますし、店頭でいえば直接対応してくれると思います。個人的に企業から協賛をつけられたり、企画などによっては店側から譲歩が得られる場合もありますよ。

NECO :
もしプランニングが出来ていてやり方に困ったら親しいDJや関係者、同じことをやりたいと考えている友達に相談してみるのも良いですね 自分も一番最初は親しかったレコード屋を通じて借りました。
・T.I : 漠然とDJに憧れを持っている人や、始めたいが方法がわからないと思ってる人は多いと思います。実際、パーティーを主宰されている立場から彼らにアドバイスをいただけませんか?
Landscape :
理想や技術論を話し出したらきりがないのですが、最終的には自分のやりたいことや楽しさをフロアやリスナーに伝えられるかにつきると思います。それには自分の音に共感してくれる仲間を探したり、出演した際に自分の持ち味が上手く伝えられるように選曲の幅を広げたり、DJスキルや構成を考えることが大事になってきます。また、パーティーはDJだけではなかなか出来ません。自分達の音にあった映像や演出を提供してくれるVJ、ライティング、デコレーター、設営や宣伝をサポートしてくれるスタッフ、映像や動画で残してくれるカメラマンなど多くの人達の協力を得て、活動を充実させることはパーティーをより楽しいものにしてくれます。
・T.I : まだ未成年で、これからクラブに行こうと思っている人や、なんとなく敷居を高く感じて躊躇している方もいますよね。実際、クラブはどのようなものでしょう?
Landscape :
自分も初めてクラブに行ったときはかなりドキドキしていましたね(笑)初めて行ったのは福岡の大きなクラブだったのですが、ライヴハウスとも違った空間で見るものすべてが刺激的でした。例外としてはageHaのように店内を歩きまわるだけでもエンターテイメント性がある巨大な店もありますが、基本的にフロアとラウンジに分かれているのでフロアで踊ったりバーカウンターで飲みながら人と話をしたりと自分のペースで楽しめば良いと思います。そんなに重々しい場所でもないので、大音量で好きな音楽を楽しめるところ位に考えてもらえればOKです。Kenji Sekiguchiさん達がやっている"Exotica"のように場合によっては未成年でも入れる夕方からのパーティーもありますが、大半のクラブが深夜から朝までのオールナイト営業となっていて20歳以上でも自身を確認できるID(運転免許や社員証、住基カードなど)の提示がないと入場することができないので、遊びに行く際は必ず持参していきましょう。
・T.I : DJの練習をするには、やはり機材が必要ですが、まず、必要な機材はなんでしょう?
DJ用ソフトウェアではTRAKTORがありますが、こちらはどうでしょう?
Landscape :
昔はDJをしようと思ったらターンテーブルとDJミキサーを揃えなければなりませんでしたが、現在ではパソコン(PC)とDJソフトがあればできるようにもなりました。初めからターンテーブルやCDJなどを揃えようとなると大変なので、初期投資があまりかからないという面でとりあえずPCで始めてみるというのがいいかもしれません。家で遊び間隔で練習する程度であればPCとDJソフト以外には特に機材などを用意することはないと思います。クラブでのプレイなども見据えて練習していきたいのであれば、DJソフトをダイレクトに操作できるコントローラー、モニター機能を有したオーディオインターフェースなども必要になってくると思います。

DJ用ソフトウェアも最近ではいろいろなものが出てきていますが、中でもTRAKTORは一番人気があるソフトですね。実際プロのDJの大半はこのソフトを使用しています。機能的にどのソフトもそれほど大きな差はないので、実際触ってみたりして使いやすいのを選ぶのがいいのではないかと思います。
*Landscape Musicに関する質問*
・T.I : Landscape Musicを設立するきっかけは何でしたか?
Landscape :
自分達はパーティーを通じて多くのアーティスト達と知りあってきました。その中にはデモを持ってくる人が多く、自分達がDJでプレイしたいと思えるものをフォローしたいと考えたのがきっかけです。LandscapeにもLive ActやDJとして度々出演していただいているOCOTさんとは2004年の山梨の野外パーティーで知り合いましたが、その日の朝にプレイされていた彼の楽曲"Innocence"は朝方にぴったりな気持ちのいいサウンドで、凄い日本人が出てきたものだと驚かされたものです。"Live to Love"は自分達が主催した本栖湖の早朝レイヴで初めて聴いて感動したあまり、リリースをさせていただく運びとなりました。MAKOTRAXさんやNhatoさん、Angraecum(a.k.a. Shinkai)さんともパーティーでデモを頂いたのがきっかけですし、各アーティストが作った曲の数に対して、リリースするレーベルという受け皿が小さいので、自分達がそこから得られたものをシーンに還元したいという思いは強いですね。
・T.I : これまで海外から色んなゲストを招いてイベントを行われてきましたが、実際、接されてどんな方達でしたか?また、印象深かった方などがいれば、お教えください。
Landscape :
来日が実現しているDJに関してはこれまで大きな問題もなく、皆良い人ばかりでしたね。敢えて言うなら日本の女性が好きなDJが多かったくらいかな(笑)例外を挙げるとすればAirwaveですね。彼はかなりの愛妻家だったのですが、来日後に特に気にしていたのが国際電話の有無で、ベルギーへの電話料金がホテル代と変わらなかったというエピソードもあります。特に印象に残っているのはJamesとBreakfastですね。James Grantとは二度会いましたが、彼は本当に紳士でした。Breakfastは来日する以前からメールフレンドだったのですが、自分達が日本に呼んだDJの中では一番日本に訪れることを待ち望んでいた人だったと思います。生肉や刺身を好んで食べていたのも彼くらいのもので、特に餃子を気に入っていて滞在中に6回くらいは食べていたような気がします。彼の日本好きについてはTrance Innovationさんのインタビューも併せてご覧ください。

※参考:Breakfast Interview (Trance Innovation)
・T.I : Landscape Musicにもおそらくデモ曲が送られて来ると思いますが、もし、眼鏡に適う曲があった場合、その後どのようなやりとりになるのでしょうか?
また、現状では契約に至らなくとも気になる人がいれば、サポートなども行っていま すか?
Landscape :
デモはパーティーの際に頂いたり、若いDJやアーティストから紹介してもらうことが多いです。全ての楽曲に返事をすることは難しいのですが、将来性を感じる音やトラックには可能な限り返事やプロモーションに関するアドバイスをさせていただいてます。うちの場合は性質上、海外のDJやレーベルに送りたいという人も多いのですが、レベルの高いデモも多いので気に入った方には並行してRemixやトラックの要望をすることもありますね。

NECO :
契約に至らない、もしくは出来ないアーティストの楽曲でもDJでプレイしたり、海外へのサポートを手伝ったりすることはよくあります。今回のNhatoさんもそうですし、それぞれ専属レーベルに所属されていますが、Kazusaさん[evola]やFavorさん[SSR]、Atmosphereさん[R-135 Tracks]の楽曲は結構好きで、私も時々パーティーでプレイしています。
・T.I : 今後どのような動きがあるでしょうか?
Landscape :
RemixやOriginalを含めて未完成のものも多いのですが、そのいくつかは今年に公開できると思います。今春からはpure.fmで放送しているラジオ企画の拡大もありますし、パーティー以外の部分での進展にも力を入れたいですね。リリースではTrance Innovationでも紹介されていたPavel ShiredchenkoのHalikenは現在本人がオリジナルを作りなおしていますが、Remixは完成しているので完成次第リリース出来るので早いのではないかと思います。割とマイペースですが、今後も注目していてください。
・T.I : 今月Marcel Woodsをゲストに招いたパーティーが行われますが、詳細についてお教えください。
Landscape :
Landscapeとしては過去に多くのゲストDJを招いてきましたが、今回はその中でもトップクラスの人気と実力の持ち主Marcel Woodsをゲストに、19日の東京と20日の大阪でパーティーを行います。世界のトランスシーンでは数多くの成功を収め、日本でも待望の声が多かったMarcelですが、今回が初来日となりますのでこの機会を お見逃しなく!!また、Marcelによって見出されてMusical MadnessやHigh Contrastから立て続けにリリースを重ねる注目の日本人アーティストNhatoが今回の日本ツアーに帯同します。彼はまだ若いのですが、自身が築き上げた独自の世界観と次の世代へのTranceの進化を感じさせるアグレッシヴなDJを展開していますので注目してください。詳しくはインフォメーション(ページ下のMarcel Woods Japan Touへリンク)にまとめてありますので是非ご覧ください。また、Marcel WoodsのDJはYoutubeで検索すればSensationや先日行われたTrance Energyの動画も上がっていますので、チェックして遊びにくればより一層このパーティーを楽しめると思いますよ。
*その他の質問*
・T.I : 海外のアーティストが中国などアジア各国へ頻繁に訪れる中、日本にはあまり来ませんよね。これは何か理由があるのでしょうか?
また、そのような環境の中、ゲストを呼ぶ苦労などはありますか?
Landscape :
これは単純に呼ぶクラブやパーティーが少ないということに尽きると思います。現時点でTrance系統のDJ招聘やパーティーに力を入れている店がほとんどないので、ゲストDJを招いた中規模のパーティーが打ちにくくなっています。DJの招聘にかかるコストは人気と比例していますが、小さなクラブだと現状ではコストを賄えない場合が多いですね。こうなるとTOP DJ以外の来日は難しくなってきます。特に人気の高いDJであれば、限られたアジアでのツアーの中で他の国よりも好条件を提示する必要があるので、必然的にDJのギャランティは釣り上がりますね。 その点ではいつも苦労をさせられています。
・T.I : 実感として日本のクラブシーンの中で、他のジャンルと比較してトランスシーンの状況はどうでしょう?
Landscape :
現在、日本の多くのレコードがプッシュしていて各地で再び盛り上がりをみせているHouseやキャッチな物からアンダーグラウンドまで幅広く支持され、流行の激しいクラブシーンで長期に渡って人気を保ち続けるTechnoのように定着しているという部分では日本のトランスシーンはまだまだこれからしれませんが、様々な音やパーティーに派生しながらも未だに根強い人気を誇っていますし、客層や雰囲気が以前より落ち着いているのでシーンとして成熟されてきた感じはしますね。日本では企画やパーティーも減りましたが、今まで多すぎて見えてなかったものや新たな可能性を探し、次の興隆まで育てていくのにはいい時期なのかもしれません。

また、世界のトランスシーンでもそうですが、多くのDJやアーティストがトランスオンリーではなく様々なジャンルの音を取り込むようになりましたし、BPMも以前は135以上が主流でしたが、現在は130~140と幅広く、独自化も進んでいるので表現としてこれまでにはなかった新しいものが出てくるんじゃないか?という面白さはあると思います。
・T.I : 海外のアーティストと接する機会も多いと思いますが、彼らの間での日本人アーティストの評判はどうでしょうか?
Landscape :
世界的なインターネットの普及でアーティストや個人レーベルの数も爆発的に増えたので、日本のシーンだけが評価を高めたということはないですが、以前にくらべてるとピックアップも増えてきたし若いアーティストが育ちやすい状況なので凄く良い状況ですよね。特にNhatoさん等は最初にデモを渡して時点で「日本人離れした面白い音を作る奴が現れたな。」と思わせてくれましたが、彼自身がより良い曲を作ろうと模索したり、プロモーションに熱心だったこともあって、現在ではトップDJを含む世界中の多くのDJ達から熱烈な支持を受けています。自分達は彼のような人材は出るべくして出てきたと考えていますし、今後も増えてくると思いますよ。

Landscapeでの話になると、成田から東京までは時間があるので、よく移動中にBGMで聴かせたりしていましたが、それがきっかけでリリースが決まった人もいますね。他にも自分達が送るデモやプロモをピックアップしてくれるDJは多いです。最近だとMangoは特に日本人アーティストのことを凄く気に入ってるようですね。彼自身が日本を大好きという事もありますが、自分達の周りだけでも彼から3名ほどオファーを受けているようです。
・T.I : 最近、注目している日本のアーティストがいればお教えください。
NECO :
Nhatoさん、MAKOTRAXさん、Favorさん、Tomi Chairさん、Kazusaさんらの曲は頻繁にプレイしていますね。彼らは曲のオリジナリティーもそうですが、純粋に構築している音自体のレベルが高くて日本に留まらない逸材だと思います。他にもUMMさんやTomohiko Togashiさんはハウスとトランスの中間のような音を得意としていますが、彼らの楽曲には惹かれるものがあります。
URL
Landscape Music Interview (inthamix)
http://intamix.com/interview-with-landscape  

http://www.landscape-music.com/ Landscape Music公式サイト
http://www.myspace.com/landscapemusiccom Myspace

Marcel Woods Japan Tour

3.19 Landscape 3rd Anniversary @ Blackroom [Tokyo]
http://www.landscape-music.com/main/?itemid=114

3.20 Dance Music Mutation @ Lunar Club [Osaka]
http://www.lunar-club.com/schedule/detail/id/48/

両パーティーの前売り(ディスカウント)について
http://www.landscape-music.com/main/index.php?itemid=116


Interviewer :
Trance Innovation

Special Thanks :
Landscape ( http://www.landscape-music.com/ )